有機溶剤や特定化学物質、粉じんなどを扱う現場では、作業者の健康を守るために局所排気装置の設置が求められることがあります。その中でも「囲い式局所排気装置」は、発生源を囲い込むことで高い捕集効率を発揮する代表的な方式です。
しかし、仕組みや価格相場、設置基準、届出の有無などが分かりにくいと感じる方も多いでしょう。
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囲い式局所排気装置とは?

囲い式局所排気装置とは、有害ガスや蒸気、粉じんなどが発生する作業場所をフードや囲い構造で覆い、その内部を吸引して有害物質を屋外へ排出する装置です。発生源をできる限り囲い込むことで、周囲への拡散を抑えながら効率よく捕集できる点が特徴です。
ドラフトチャンバーもこの囲い式に分類されます。労働安全衛生法や有機溶剤中毒予防規則などで性能基準が定められており、一定の作業では設置が義務付けられます。高い安全性が求められる現場で広く採用されています。
囲い式局所排気装置の仕組み
囲い式局所排気装置は、発生源を囲い込んで負圧をつくり、有害物質を外へ漏らさず捕集します。構成要素と排気の流れを理解すると、選定や設計の判断がしやすくなります。
囲い構造による捕集原理
囲い式は、作業点を囲うことで発生源の周囲に「漏れにくい空間」をつくり、内部を吸引して有害ガスや粉じんを捕集します。ポイントは、囲い内部を外部よりわずかに低い圧力(負圧)に保ち、汚染空気が外へ流れ出る前に装置側へ引き込むことです。
囲いが広く開いていたり、作業者の動きで開口が増えたりすると捕集効率が下がるため、開口面を最小化しつつ作業性を確保する設計が重要になります。また、発生源の位置と吸引口の関係が悪いと、囲い内で滞留や逆流が起きることがあります。囲い形状、開口部、風の流れを整えることで、安定した捕集性能を維持しやすくなります。
フード・ダクト・ファンの構成
囲い式局所排気装置は、主にフード(囲い・開口部を含む捕集部)、ダクト(搬送経路)、ファン(吸引力を生む送風機)で構成されます。フードは捕集性能の要で、囲いの形状や開口の大きさ、作業姿勢に合うアクセス性が設計品質を左右します。ダクトは汚染空気を確実に運ぶ役割があり、曲がりや分岐が多いほど圧力損失が増えるため、径や経路の最適化が必要です。
ファンは必要風量と静圧を満たすように選定し、ダクト損失やフィルタ抵抗の増加も見込んで余裕を持たせます。装置全体は“フードで捕集し、ダクトで運び、ファンで引く”という連携で成り立っています。
排気処理と屋外放出の流れ

捕集した汚染空気は、ダクトを通ってファンへ送られ、最終的に屋外へ排出されます。ただし、物質によってはそのまま放出できず、排気処理が必要になる場合があります。粉じんならフィルタや集じん機で捕集し、有機溶剤の臭気や有害ガスなら活性炭吸着、触媒分解、スクラバーなどを組み合わせて低減します。
排気口の位置も重要で、建物の給気口や人の出入口、近隣への影響を避ける配置が求められます。さらに、フィルタは目詰まりで風量が低下しやすいため、差圧管理や交換周期の設定が欠かせません。囲い式は捕集力が強い分、排気処理と排気計画まで含めて設計すると安全性が安定します。
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その他の局所排気装置の種類
局所排気装置には囲い式以外にも複数の方式があり、作業内容やレイアウト制約で最適解が変わります。代表的な外付け式とプッシュプル型を理解しておくと選定がスムーズです。
外付け式

外付け式は、作業点の近くに吸引フードを配置し、発生源から出た有害物質を“近接吸引”で捕集する方式です。囲いが難しい工程や、作業者の手元作業で開口を確保したい場面で採用されやすいのが特徴です。一方で、発生源とフードの距離が離れるほど捕集効率が落ちやすく、作業姿勢や気流の乱れ(扉の開閉、空調風、通行)で取り逃しが起きることがあります。
そのため、フード形状の選定、設置位置、必要風量の確保が性能を左右します。ダクト工事の自由度は高い反面、現場の使い方が変わると吸い込み不足になりやすいので、運用ルールと点検体制までセットで設計するのが重要です。
プッシュプル型換気装置

プッシュプル型換気装置は、押し出し気流(プッシュ)と吸い込み(プル)を対向配置し、一定方向の気流で有害物質を捕集・排出する方式です。作業点全体を囲いにくい長尺物や大型ワークの処理、開放面が大きい工程で、気流を“作って運ぶ”ことで拡散を抑えられるのがメリットです。
囲い式ほど作業性を阻害しにくい一方、気流の設計が不適切だと乱流が生じ、捕集が不安定になります。周囲の外乱風や空調の影響も受けやすいため、ノズル配置、吹出風量、吸込風量のバランス調整が重要です。試運転時に煙などで流れを確認し、必要に応じて調整できる仕様にしておくと運用が安定します。
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囲い式局所排気装置の価格・費用は?
囲い式は捕集性能が高い分、装置本体だけでなく設計・ダクト・排気処理まで含めて費用が変動します。相場感は「仕様次第」で振れ幅が大きい点を押さえましょう。
本体価格の相場
囲い式局所排気装置の本体価格は、囲いのサイズ、材質、開口構造、必要風量、制御方式で大きく変わります。小型の囲い・簡易フードなら比較的抑えられますが、作業スペースを広く囲う大型タイプや、耐薬品性・耐腐食性を重視した材質、視認性の高い透明パネル、照明・インターロック・安全機構を搭載すると上がります。
さらに、溶剤臭対策の吸着ユニットや高性能フィルタなどの排気処理を一体化すると本体側のコストも増えます。現場に必要な捕集性能を満たすことが最優先で、過不足のない仕様に落とすことが費用最適化のコツです。
設置工事費・ダクト工事費
設置工事費は、装置の据付だけでなく、ダクトの引き回し、貫通工事、架台・吊り金具、電気工事、排気口の新設まで含まれるのが一般的です。ダクトは距離が長いほど材料費と施工費が増え、曲がりや分岐が多いほど工数と圧力損失が増えるため、結果としてファン容量が上がり費用も膨らみます。
屋外排気が取りにくい建屋では、経路の工夫や排気処理の追加が必要になり、さらにコストが上がることがあります。既存設備との干渉、天井裏スペース、夜間工事の要否など現場条件の影響が大きいため、現地調査で“工事の難易度”を先に把握することが重要です。
設計費・届出サポート費用
囲い式は設計品質が性能を左右するため、設計費が発生するケースが多いです。具体的には、必要風量の設定、囲い形状と開口の検討、ダクト径と系統設計、圧力損失計算、ファン選定、排気処理方式の検討などが対象になります。
また、届出が必要な現場では、機械等設置届に添付する摘要書・計算書・図面類の作成や、監督署への提出サポート費用が別途計上されることがあります。書類の整合性が取れていないと修正で手戻りが出やすいため、設計から書類まで一貫対応できる業者を選ぶと、結果的に時間とコストを抑えやすくなります。
保守点検・ランニングコスト
ランニングコストは、電気代に加えて、フィルタや活性炭など消耗品の交換、定期点検・自主検査、清掃作業の費用が中心です。囲い式は捕集効率が高い一方、フィルタの目詰まりで風量が落ちると性能が一気に低下するため、差圧管理や交換周期の設定が欠かせません。
ファンやモーターのベルト・軸受けなどの摩耗部品も、年次点検で状態確認し計画交換すると故障停止を防げます。排気処理ユニットを搭載している場合は、吸着材の交換・廃棄費用も見込む必要があります。運用開始後の「性能維持コスト」を含めて総額で比較するのがポイントです。
囲い式局所排気装置が必要になる作業と現場例
囲い式は発生源を囲って捕集するため、漏れを抑えたい工程や、濃度上昇が懸念される作業に向きます。代表的な作業例を押さえると適用判断がしやすくなります。
有機溶剤の秤量・混合作業
有機溶剤を秤量したり、原料を混合・希釈したりする工程では、蒸気が作業者の呼吸域に入りやすく、短時間でもばく露が起こり得ます。囲い式は作業点を囲い、内部を負圧に保つことで、溶剤蒸気を周囲へ拡散させる前に捕集しやすいのが強みです。
特に、容器の開封・投入・撹拌など「発生源が手元に近い」作業では効果が出やすく、作業者の姿勢や手の動きに合わせて開口を最小限に設計することが重要になります。臭気対策も必要な場合は、活性炭吸着など排気処理を組み合わせることで、屋外放出の影響も抑えやすくなります。
特定化学物質を扱う工程
特定化学物質を扱う工程では、発がん性などの慢性影響を含め、より厳格なばく露低減が求められます。囲い式は拡散を“構造で抑える”ため、外付け式よりも捕集の再現性を確保しやすく、管理濃度の観点でも有利になりやすいです。
たとえば、計量、反応、移し替え、サンプリングなど、開放操作が避けにくい場面でも、囲いと吸引を適切に設計すれば周囲への漏れを最小化できます。工程変更が多い現場では、可動式のパネルや手差し口を設け、作業性と囲い性能の両立を図るのがポイントです。安全機構やインターロックを組み合わせると運用の確実性も上がります。
粉じんやヒュームが発生する作業
粉体原料の投入・秤量・ふるい分け・袋詰めなどは、微細粉じんが舞い上がりやすく、作業衣や周辺設備にも付着して二次飛散を招きます。囲い式は飛散源を囲い込み、発生直後に捕集できるため、周囲の汚れや清掃負担の低減にもつながります。
溶接や研磨で発生するヒュームや微粒子でも、作業点に近い囲い構造を取れる場合は高い効果が期待できます。ただし、粉じんはダクト内堆積やフィルタ目詰まりが起きやすいので、点検口の配置、清掃性、集じん機の選定が重要です。可燃性粉じんを扱う場合は、防爆や火災対策も含めて設計します。
研究室・品質管理室での設置例
研究室や品質管理室では、薬品の秤量、希釈、抽出、前処理など少量でも有害性の高い物質を扱うことがあり、囲い式(ドラフトチャンバーを含む)が採用される典型例です。実験台上での作業は発生源が限定されるため、囲いによる捕集が効果的で、作業者の呼吸域への漏れを抑えやすくなります。
加えて、室内の空調バランスや給気位置の影響を受けるため、周辺気流を乱さない配置計画が重要です。排気は屋外へ安全に放出するだけでなく、臭気や有害性に応じて処理方式を検討します。点検・記録を含めた運用ルールを整えると、監査対応もしやすくなります。
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囲い式局所排気装置に関連する法令
囲い式の導入では、どの法令・規則の対象作業に該当するかで、設置要件や管理方法が変わります。基本は労安法を軸に、対象物質ごとの規則を整理します。
労働安全衛生法
労働安全衛生法は、労働者の安全と健康を守るための基本法で、事業者に対し危険・有害要因の低減や設備措置、作業環境管理を求めます。局所排気装置は、有害物質ばく露を防ぐ代表的な工学的対策として位置づけられ、対象作業では設置や維持管理が重要になります。
囲い式の場合も、必要な捕集性能を確保し、点検・記録・改善を継続して行うことが求められます。また、装置の新設・移設・構造変更に伴う届出の要否や、是正指導の対象になり得る点も、計画段階で把握しておく必要があります。法令遵守は安全だけでなく、操業リスクの低減にも直結します。
有機溶剤中毒予防規則
有機溶剤中毒予防規則(有機則)は、有機溶剤を扱う作業での中毒防止を目的とし、局所排気装置の設置や換気、保護具、作業環境測定などの管理を定めます。囲い式は溶剤蒸気の拡散を抑えやすく、秤量・混合・塗布など開放操作の多い工程で有効です。重要なのは、必要な制御風速・風量を確保できる設計にすることと、フィルタ目詰まりやダクト堆積による性能低下を点検で早期に把握することです。
対象溶剤の区分や作業形態により求められる管理が変わるため、作業内容を整理したうえで、装置仕様と運用ルールを一体で設計することがポイントになります。
特定化学物質障害予防規則
特定化学物質障害予防規則(特化則)は、発がん性など健康障害リスクの高い物質を扱う作業で、ばく露防止のための設備措置や作業管理を定めます。囲い式は発生源を構造的に隔離しやすく、外乱の影響を受けにくい捕集方式として適用しやすいのが特徴です。
特に、発生源の囲い込み、漏れの最小化、排気処理の検討などが重要になり、作業者が装置を正しく使えるよう作業性と安全性を両立させる必要があります。工程変更や薬品変更がある場合は、対象物質の見直しにより求められる措置が変わる可能性があるため、設計・届出・測定・点検の整合を継続的に確認することが大切です。
鉛中毒予防規則
鉛中毒予防規則(鉛則)は、鉛や鉛化合物を扱う作業での中毒防止を目的に、局所排気装置などの設備対策や作業管理を定めます。鉛は粉じんとして吸入されるリスクが大きく、囲い式で発生源を囲って捕集することで周囲への飛散を抑えやすくなります。研磨や切断、溶融など、工程によって発生形態が異なるため、フード形状や開口設計、集じん方式の選定が重要です。
粉じんが堆積すると風量低下や清掃負担が増えるため、点検口の配置、フィルタ交換、ダクト清掃など維持管理まで含めて計画します。記録の整備は監査対応や再発防止にも有効です。
粉じん障害防止規則
粉じん障害防止規則(粉じん則)は、粉じん作業による健康障害を防ぐため、発散防止措置や換気、集じん、保護具、作業環境測定などを定めます。囲い式局所排気装置は、粉体投入やふるい分け、袋詰めなどの工程で、発生源の飛散を物理的に抑えながら捕集できる点が強みです。
一方で、粉じんはフィルタやダクトに堆積しやすく、性能低下が起こりやすいため、差圧管理や清掃性を重視した設計が必要になります。さらに、粉じんの性状によっては爆発・火災対策が重要になるため、集じん機の選定や安全措置も含めて検討します。運用開始後の点検と記録が、性能維持の鍵になります。
囲い式局所排気装置のメリット
囲い式は発生源を囲い込み、漏れを抑えながら吸引する方式です。性能が安定しやすく、法令対応や臭気対策まで含めて現場改善に直結しやすいのが特徴です。
捕集効率が高い
囲い式局所排気装置は、発生源を囲い構造の内部に収めて負圧で吸引するため、有害ガスや粉じんが周囲へ拡散する前に捕集しやすくなります。外付け式のように「フードまでの距離」や「外乱風」の影響を受けにくく、作業者の呼吸域に到達する前に取り込める点が強みです。
開口部を最小化し、発生源の位置に合わせて吸引口と気流を設計すれば、捕集の再現性が高まり、濃度低減効果を安定させやすくなります。特に秤量・混合・移し替えなど、開放操作が避けにくい工程では、囲い構造が“漏れを抑える壁”として機能しやすいです。
作業環境を安定させやすい
囲い式は「囲いの中に汚染を閉じ込め、装置の気流で外へ出さない」考え方なので、周辺の作業環境を一定に保ちやすいのがメリットです。例えば、空調の吹出しや人の通行による気流の乱れがあっても、囲い内部は負圧で吸引されているため、急激な拡散を起こしにくくなります。
その結果、作業台周辺の臭気や粉じん付着が減り、清掃負担や二次汚染のリスクも下げやすくなります。工程ごとに対策がばらつく現場でも、囲い式を基準に据えると管理が標準化しやすく、教育や運用ルールの徹底にもつながります。
法令対応がしやすい
囲い式は捕集効率を確保しやすく、必要性能を設計で作り込みやすいため、法令基準に沿った管理を進めやすい傾向があります。対象物質や作業に応じて必要風量・制御風速を設定し、ダクト損失計算やファン選定を含めて根拠を揃えることで、届出や監査時にも説明しやすくなります。また、囲い構造により拡散が抑えられる分、作業環境測定やリスク評価で“改善効果”が出やすいこともあります。
もちろん、フィルタ目詰まりや設備改造で性能が落ちると意味がないため、点検記録を含めた維持管理までセットで整備することで、法令対応の確実性が高まります。
臭気・飛散防止にも効果的
囲い式は、臭気や粉じんの“拡散そのもの”を物理的に抑えられるため、周辺環境への影響低減にも効果があります。有機溶剤の蒸気は作業者の不快感や近隣への臭気問題につながりやすいですが、囲い内で捕集し、活性炭吸着や触媒分解などの排気処理を組み合わせれば、屋外放出の影響を抑えやすくなります。
粉体工程でも、囲いがあることで飛散が減り、床や設備への付着・二次飛散が起きにくくなります。結果として、清掃・片付けの工数削減や、製品への異物混入リスク低減にもつながり、品質面のメリットを得られるケースもあります。
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囲い式局所排気装置のデメリット
囲い式は高性能な一方、設置条件やコスト、運用の自由度に制約が出やすい方式です。導入前に「現場で無理なく使えるか」を具体的に詰める必要があります。
設置スペースが必要
囲い式は発生源を囲う構造体を設置するため、作業台周辺に一定のスペースが必要です。装置本体の外形寸法だけでなく、作業者の出入りや手元作業の動線、扉・パネルの開閉スペース、点検や清掃の作業スペースも見込む必要があります。
スペースが不足すると、囲いの開口が広がって捕集効率が落ちたり、作業者が使いづらくて運用が形骸化したりするリスクがあります。さらに、天井高や梁、既設配管・配線との干渉で設置位置が限られることも多いです。現地調査で“置けるか”だけでなく、“使い続けられるか”まで確認することが重要です。
初期費用が高くなりやすい
囲い式は、囲い構造の製作や安全機構、照明、インターロックなどの付帯要素が増えやすく、外付け式より初期費用が高くなることがあります。加えて、捕集性能を確保するためのダクト設計、ファン容量の確保、排気処理(フィルタ・吸着装置など)の追加で費用が積み上がりやすいのも特徴です。
現場条件によってはダクトの引き回しが長くなり、貫通工事や屋上作業が増えることで施工費も上がります。費用を抑えるには、過剰仕様を避け、必要性能に直結する要素(開口設計・風量根拠・排気処理の要否)を優先して最適化することがポイントです。
レイアウト変更に制約がある
囲い式は固定設備になりやすく、工程変更や装置入替えが多い現場では、レイアウト変更の自由度が下がることがあります。囲いのサイズや開口位置が作業内容に合わせて設計されているため、作業点が移動すると捕集性能が落ちたり、囲いが邪魔になったりする可能性があります。
また、ダクト経路や排気口位置が固定されることで、移設には追加工事が必要になり、費用と時間がかかりがちです。対策としては、将来の作業変更を想定して囲いの可変構造を取り入れる、拡張余地のあるダクト設計にする、移設しやすいモジュール構成にするなど、計画段階で“変更前提”の設計にしておくことが有効です。
囲い式局所排気装置の選びのポイント
囲い式は「囲い方」と「必要風量」が性能を決めます。現場の作業実態と運用条件を具体化し、設計・保守まで一体で選定することが重要です。
作業内容と発生源を明確にする
最初に、何の作業で、どの物質が、どのタイミングで発生するのかを具体的に整理します。秤量、投入、混合、移し替え、反応、研磨など工程によって発生位置や発生量が異なり、囲い形状の最適解も変わります。
発生源が一点なのか、複数点なのか、作業者がどの方向から手を入れるのか、開口がどれだけ必要かまで落とし込むと、捕集性能を確保しやすくなります。あわせて、対象物質の性状(溶剤蒸気、粉じん、ヒューム、臭気)を整理し、排気処理の要否やフィルタ仕様の検討につなげます。ここが曖昧だと、導入後に“使えない設備”になりやすいです。
必要風量と囲い形状を検討する
囲い式は、開口部から漏れないように気流を作るため、囲いの形状と必要風量のバランスが重要です。開口が大きいほど必要風量は増え、ダクト・ファンが大型化してコストも上がります。一方、開口を狭めすぎると作業性が落ち、現場で扉を開けっぱなしにして性能が出ないといった問題が起こります。
そのため、作業姿勢やワークサイズに合わせて「必要最小限の開口」を設計し、気流が滞留しない形状に整えることがポイントです。ダクト損失やフィルタ抵抗も見込んでファン選定を行い、試運転で吸引状態を確認できる設計にすると、運用開始後の調整がしやすくなります。
メンテナンス性を確認する
囲い式は、フィルタや吸着材の目詰まり・劣化、ダクト内堆積、ファン摩耗などで性能が低下しやすいため、維持管理のしやすさが重要です。点検口の位置、フィルタ交換の作業性、消耗品の入手性、差圧確認や風量確認の方法が明確かを確認します。
特に粉じん工程では清掃性が悪いと堆積が進み、風量低下や火災リスクにもつながりかねません。点検記録を残しやすい仕組みや、月次の簡易点検と年次の自主検査を運用に落とし込めるサポート体制があると安心です。導入費だけでなく、性能を維持するための総コストで比較するのがポイントです。
将来の増設・変更に対応できるか
現場は工程変更や設備増設が起きやすいため、将来の変更に耐えられる設計かを確認します。例えば、囲いのサイズ変更や追加開口に対応できるモジュール構造、ダクト径やファン容量に余裕を持たせた設計、系統追加のためのスペース確保などが考え方になります。
また、対象物質が変わると排気処理方式やフィルタ仕様の見直しが必要になることもあるため、交換・追加が可能な構成にしておくとリスクを下げられます。移設や構造変更時に届出が必要になる場合もあるため、変更前提で書類・図面を整備しておくと手戻りを防ぎやすいです。
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局所排気装置の代わりに発散防止抑制装置の設置もおすすめ
ダクト工事が難しい、囲いが作業に合わないなどの理由で局所排気装置が最適解にならない現場では、発散防止抑制装置という選択肢があります。現場条件に合わせて安全性を確保しやすいのが特徴です。
発散防止抑制装置とは?

発散防止抑制装置とは、有機溶剤や特定化学物質などの有害物質が作業場へ広がるのを抑えるために設ける代替的な設備・措置の総称です。局所排気装置のように屋外へ排気する方式に限らず、発生源の密閉化、吸着・分解装置、局所的な捕集機構、気流制御など、工程に合わせた方法でばく露を低減します。
目的は、作業環境を適切な状態に保ち、健康障害リスクを下げることにあります。方式選定では、対象物質の性状、発生量、作業手順、レイアウト制約を整理し、装置単体ではなく運用ルールと点検方法まで含めて設計することが重要です。

発散防止抑制装置のメリット
発散防止抑制装置のメリットは、現場制約に合わせて柔軟に組み立てられる点です。屋外排気が難しい建屋、頻繁にレイアウトが変わる工程、囲い式では作業性が確保できない工程でも、密閉化や吸着・分解、気流制御などを組み合わせて対策を設計できます。また、必要なリスク低減レベルに応じて段階的に強化できるため、まずは最小構成で始め、測定結果や運用状況を見ながら改善していく進め方も可能です。
臭気や粉じんの拡散が抑えられると、周辺の清掃負担やクレームリスクの低減にもつながります。適切な設計と点検を前提に、現場適合と安全確保を両立しやすいのが強みです。
発散防止抑制装置の設置はベリクリーンへ!

ベリクリーンなら、現場の作業内容・対象物質・レイアウト制約を踏まえたうえで、発散防止抑制装置の方式選定から設計、導入まで一貫して支援できます。ダクト工事が難しいケースや、工程変更が多い現場でも、吸着・分解・気流制御など複数の選択肢から最適解を提案し、安全性と運用性のバランスを取りやすいのが強みです。
さらに、導入後の点検・メンテナンスまで見据えた設計により、性能低下や運用トラブルを防ぎやすくなります。局所排気装置の代替策を検討している場合は、早めに相談し、要件整理から進めるのが近道です。
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