局所排気装置が壊れた・故障したときは、作業者の曝露リスクが一気に高まり、法令対応や品質にも影響します。しかし、症状ごとに原因を切り分け、正しい初動と点検を行えば、停止時間や修理費を最小化できます。
急な停止時に慌てないための確認ポイントも押さえましょう。
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局所排気装置によくあるトラブル事例
局所排気装置の不調は、急停止よりも「吸い込みが弱い」「異音がする」など小さな変化から始まります。症状別に原因を切り分け、早めに対処することで、修理費や停止時間を最小化しやすくなります。
吸い込みが弱い・風量が出ない
吸い込みが弱いときは、まずフィルタ目詰まりとダクト閉塞・漏れを疑います。粉じんやミストが蓄積すると抵抗が増え、風量が落ちて捕集できません。
フードが発生源から遠い、開口が大きすぎるなど、使い方でも風量不足は起きます。差圧計や風速計で基準値と比較し、フィルタ交換・ダクト清掃・フード位置調整を実施しましょう。無理に運転を続けるとファン負荷が増え、停止や焼損につながります。
異音がする
異音は重大故障の前兆で、放置すると損傷が拡大しやすい症状です。原因は軸受け(ベアリング)の摩耗、ファン羽根への付着物、ベルトの緩み・劣化、ケーシング接触などが代表例です。
金属音・擦れ音・周期的な唸りが出たら、運転を止めて安全を確保し、点検口から内部を確認します。異音と同時に振動が増えているならアンバランスの可能性が高く、清掃や部品交換、再調整が必要です。原因不明のまま稼働継続は避けましょう。
臭いが残る・室内濃度が下がらない
臭いが残る場合、装置は動いていても捕集できていないことが多いです。フード距離が遠い、囲いが不十分、必要風量が不足、ダクト途中の漏れ、排気処理(活性炭など)の飽和が主な要因です。
有機溶剤は温度や攪拌で発散量が増えるため、作業方法の見直しも効果的です。まずフード位置と開口を最適化し、吸着材の交換時期を確認します。改善しない場合は風量測定と漏れ点検で、設計条件と現場実態のズレを特定しましょう。
振動が大きい
振動が大きいと、ボルト緩みやダクト破損、漏れを誘発し、故障を連鎖させます。原因はファンのアンバランス(粉じん付着・羽根欠け)、軸受け劣化、固定不良、据付ズレ、架台の剛性不足などです。
まず固定ボルトの増し締め、防振ゴムやカップリングの劣化確認、ファン清掃を行い、振動の変化を見ます。改善しない場合はバランス調整や軸受け交換が必要です。振動が急増したときは早めに停止し、点検するのが安全です。
動かない・途中で止まる
起動しない・途中停止は、電源系と制御系、機械負荷の切り分けが重要です。まずブレーカ、非常停止、ヒューズ、漏電遮断器、インバータの警報表示を確認します。過負荷・過熱で保護停止している場合、根本原因がフィルタ目詰まりやダクト閉塞ということもあります。
再投入を繰り返すとモーター焼損を悪化させる恐れがあるため、警報内容と発生状況を記録し、保守業者やメーカーに点検依頼するのが確実です。
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局所排気装置が壊れる主な原因
局所排気装置の故障は、消耗や汚れの蓄積、腐食環境、設計条件の不一致などが重なって発生します。原因を理解し、点検・交換の基準を作って運用すると、突発停止を防ぎやすくなります。
フィルタの目詰まりやダクト内の粉じん堆積
最頻出の原因は、フィルタ目詰まりとダクト内堆積による抵抗増です。目詰まりが進むと風量が落ち、捕集性能が低下するだけでなく、ファンの電流が上がって過熱停止や部品劣化を招きます。
粉じんは曲がり部や継手部に溜まりやすく、気づかないうちに閉塞することもあります。差圧管理や交換記録を運用し、清掃・交換の基準を明確にすることが重要です。点検口の設置や定期洗浄を組み込むと、堆積の早期発見と故障予防につながります。
ファン・モーター・軸受けの摩耗や劣化
回転体は運転時間と負荷に比例して劣化し、特に軸受け摩耗は異音・振動の主要因です。粉じん付着でアンバランスが起きると振動が増え、軸受け寿命が一気に短くなります。さらに高温ガスや腐食性ミストを吸う現場では、羽根やモーター絶縁の劣化も進みます。
異音・温度上昇・振動値の悪化といった前兆の段階で点検・交換できれば、突然停止を避けられます。ベルト駆動の場合は張力管理と定期交換も延命に有効です。
配線不良や制御機器(インバータ等)の故障
電気系のトラブルは、端子緩み・接触不良・断線・制御盤部品の劣化などが原因になります。振動や粉じん、湿気が多い環境では不具合が出やすく、インバータは過電流・過負荷・過熱で保護停止します。
見た目は電気故障でも、実はフィルタ目詰まりで負荷が増えた結果として停止しているケースもあります。警報コードや履歴を記録し、電源系と機械負荷の両面から切り分けることが再発防止に直結します。清掃や盤内温度対策も効果的です。
腐食・薬品ミストによる穴あきや漏れ
酸・アルカリ・溶剤ミストなどを扱うと、ダクトやケーシングが腐食し、穴あきや継手部の漏れが発生します。漏れは吸引力低下だけでなく、室内への再拡散や作業者曝露の増加につながります。腐食粉がファン内部へ入り、摩耗やアンバランスを加速させることもあります。
対策は対象物質に合った材質選定(SUS・塩ビ・FRP等)、結露対策、排気処理の適正化、外観点検の定期実施です。早期に発見できれば部分補修で済む可能性が高まります。
設計ミス(風量不足・フード位置不適合)による過負荷運転
設計条件が現場に合っていないと、性能不足と故障が慢性化します。フードが遠い、開口が広い、ダクトが長い・曲がりが多い、ファン静圧不足などがあると、必要風量を満たせず「効かない」状態になります。
その不足を補おうとして無理な運転を続けると、ファン・モーターに過負荷がかかり、停止や焼損の原因になります。改善には、風量測定で現状を可視化し、フード形状変更、ダクト経路の見直し、ファン能力の再選定など、根本対策が必要です。現場運用(開放時間・作業位置)も含めて最適化しましょう。
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局所排気装置の修理と交換はどっちにすべき?
局所排気装置は「直せば安い」とは限らず、故障の原因や経年、部品供給、性能不足の有無で最適解が変わります。停止損失や再故障リスクも含めて、修理と交換を冷静に比較しましょう。
修理で済むケース
修理で済むのは、原因が消耗品や軽微な部品不良に限られ、装置の基本性能が満たせている場合です。代表例はフィルタの目詰まり、ベルトの緩み・劣化、端子の緩み、スイッチやリレーなど小部品の交換、ファンの清掃・バランス調整で改善するケースです。異音や振動があっても、軸受け交換や増し締めで回復し、腐食や漏れが広範囲でなければ修理が現実的です。
修理判断では「原因が特定できる」「部品が入手できる」「直した後に必要風量が出る」の3点が重要で、風量測定や差圧確認で改善が見込めるなら、まず修理でコストを抑えられます。
交換を検討すべきケース
交換を検討すべきなのは、老朽化や腐食が進み、修理しても再発しやすい場合です。具体的には、ダクトやケーシングに穴あき・漏れが多発している、モーターやファンが繰り返し故障する、インバータなど主要部品が高額で部品供給が終了している、修理費が累積しているといった状況です。
また、現状が「そもそも効いていない」場合(風量不足・フード位置不適合・排気処理が不十分)は、修理では性能問題が解決しません。停止損失や品質事故、法令リスクまで含めると、更新で省エネ・静音・保守性を改善し、安定稼働を優先した方がトータルコストが下がるケースが多いです。
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局所排気装置の修理費用・交換費用の相場は?
局所排気装置の費用は「症状」「部品」「工事範囲」で大きく変わります。ここでは、見積もり検討時に目安になりやすい費用感を項目別に整理します。
点検・診断費用の相場(出張費・調査費)
点検・診断は、出張費と基本点検費が中心で、簡易点検か詳細調査かで差が出ます。目安としては、出張+目視点検・簡易測定で数万円、風量測定や漏れ点検、電気系診断まで含むと数万円〜十数万円程度になることがあります。
高所作業車や足場が必要な場合、追加費が発生しやすい点にも注意が必要です。診断で「どこが原因か」を特定できると、不要な部品交換を避けられ、結果的に総額を抑えられます。見積依頼時は、診断の範囲(風量測定の有無、盤内点検の有無)を明確にして比較しましょう。
フィルタ交換・清掃・ダクト洗浄の費用
フィルタ交換や清掃は、最も発生頻度が高い費用です。交換費はフィルタ種別(プレフィルタ、HEPA、活性炭など)とサイズで変わり、部材費+作業費がかかります。ダクト洗浄は、距離・径・曲がり数・堆積状況で大きく変動し、点検口の有無も工数に影響します。
軽微な清掃は数万円規模で収まることもありますが、長距離ダクトや高所配管、重い堆積がある場合は数十万円規模になることもあります。定期清掃を前提に、点検口を追加しておくと将来コストを下げやすいです。
モーター・ファン交換の費用
モーター・ファン交換は、部品代が大きく、停止時間も長くなりやすい項目です。小型機で比較的軽作業なら数十万円程度で済むこともありますが、能力の大きいファンや特殊仕様、据付調整(芯出し・バランス調整)が必要な場合はさらに上がります。高所設置や搬出入が難しい現場では、揚重費や足場費が追加されるケースもあります。
交換後は振動・電流・風量を確認し、過負荷が残っていないかまでチェックするのが重要です。原因が目詰まりや設計不整合の場合、交換だけでは再発するため、根本原因の改善とセットで考えましょう。
インバータ・制御盤修理の費用
インバータや制御盤は、診断費+部品交換費+調整費がかかります。端子増し締めや軽微な部品交換で済む場合は比較的低コストですが、インバータ本体や基板交換になると高額になりがちです。
さらに、盤内の冷却不良や粉じん侵入が原因の場合、対策(フィルタ追加、盤内清掃、設置環境改善)をしないと再発します。警報コードや停止履歴を残しておくと、無駄な交換を減らせます。部品供給が終了している機種は、修理より更新が現実的になることも多いです。
本体更新+ダクト工事の費用
本体更新は、装置本体だけでなく、フード設計、ダクト配管、電気工事、屋外排気処理、既設撤去まで含めた「システム更新」になるため、費用が最も大きくなります。現場条件(配管距離、貫通工事、屋上設置、排気処理の要否)で大きく変動し、数十万円〜数百万円以上になることもあります。
とはいえ更新は、性能不足や騒音、保守性の課題をまとめて解消しやすく、長期的に見ると停止損失や再修理を減らせるメリットがあります。見積では、風量設計の根拠と工事範囲を明確にし、追加工事が起きやすい項目を事前に洗い出しましょう。
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局所排気装置が壊れないための予防策は?
局所排気装置の故障は、日常点検と計画メンテで大幅に減らせます。ポイントは「目詰まりを放置しない」「堆積をためない」「性能を数値で管理する」「使い方を揃える」の4つです。
フィルタ交換の基準と目詰まり管理を行う
フィルタ目詰まりは風量低下と過負荷の原因になるため、交換基準を曖昧にしないことが重要です。差圧計がある場合は差圧で管理し、ない場合でも吸い込みの変化や運転電流、作業時間ベースで交換ルールを作ります。
プレフィルタを適切に使うと主フィルタの寿命が伸び、トータルコストを下げられます。交換記録を残し、詰まりが早い工程は発生源対策(囲い・フード改善)も検討すると効果的です。
ダクト清掃・点検口設置を行う
ダクト内堆積は気づきにくく、閉塞や漏れ、火災リスクの原因にもなります。定期清掃を前提に、曲がり部や堆積しやすい箇所に点検口を設置しておくと、清掃工数と費用を抑えやすくなります。
外観点検で漏れ跡や腐食を早期に発見できれば、大規模補修を避けられます。洗浄後は風量を確認し、清掃の効果を数値で把握して、次回周期の最適化に活かすと無駄が減ります。
ファン・軸受け・ベルトの定期交換を行う
異音や振動が出てから対応すると停止時間が長くなるため、回転部品は予防保全が有効です。軸受けやベルトは消耗品と捉え、運転時間や振動傾向をもとに計画交換を行うと、突然停止を防げます。
粉じんが多い現場ではファン羽根の付着がアンバランスを招くため、清掃とバランス確認も定期メニューに入れましょう。交換後は芯出しや固定状態を確認し、再発原因が残っていないかまでチェックするのが重要です。
風量測定・捕集点検で性能を見える化する
局所排気装置は「動いている=効いている」ではないため、風量測定や捕集確認で性能を見える化することが重要です。定期的にフード面風速やダクト風量を測り、基準値からの低下を早期に検知できれば、軽微な清掃や交換で復旧できます。
測定結果を記録し、季節要因や工程変更で傾向が変わった場合も把握できます。性能の見える化は、修理か交換かの判断材料にもなり、設備投資の説明にも使えます。
現場教育を徹底する
使い方のばらつきは、性能低下や故障を招きやすい要因です。フードを遠ざける、開口を広げすぎる、フィルタ交換を先延ばしするなど、現場の運用が悪いと過負荷が蓄積します。
作業標準として「フード距離」「運転開始タイミング」「点検項目」「異常時の停止基準」を決め、教育と掲示で徹底しましょう。異音・振動・臭い残りなどの前兆を報告する文化を作ると、早期対応が進み、結果的に修理費と停止時間を減らせます。
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局所排気装置が壊れたら発散防止抑制装置の設置がおすすめ!

局所排気装置が故障すると、作業環境の安全性が一気に下がり、修理完了までの間に業務が止まるリスクも高まります。発散防止抑制装置なら、工事負担を抑えながら早期に曝露リスクを低減しやすく、暫定対策としても本格対策としても有効です。

局所排気装置よりも安価で設置できる
発散防止抑制装置は、大規模なダクト配管や屋外排気工事を前提としない構成が多く、局所排気装置に比べて初期費用を抑えやすいのが強みです。装置本体の導入だけでなく、架台・電源工事・貫通工事などの付帯費が増えにくく、予算を確保しづらい緊急時でも検討しやすくなります。
また、局所排気装置は「本体を直しても効きが弱い」など設計条件の問題が残ることがありますが、発散防止抑制装置は発生源近傍で対策を行うため、必要範囲に絞って費用対効果を出しやすい点もメリットです。まずは影響の大きい工程から段階導入し、将来的に本格更新へつなげる運用も現実的です。
コンパクトサイズでどこでも設置可能
発散防止抑制装置はコンパクトな機種も多く、作業台の近くや装置の横など、限られたスペースにも設置しやすい傾向があります。局所排気装置のようにダクト経路の確保や屋外排気口の位置を大きく気にせず、現場レイアウトに合わせて置き場所を選びやすいのが利点です。
レイアウト変更や工程入れ替えが多い現場でも移設・増設がしやすく、固定設備に縛られにくい運用ができます。特に、発生源が点在している現場では、必要な場所に必要な台数を配置することで、過剰投資を避けながら曝露リスクを下げやすくなります。導入前は対象物質や発散量に応じて適した方式を選ぶことが重要です。
工事不要なので設置までスピーディに行える
局所排気装置の修理や更新は、現場調査から設計、部材手配、工事日程調整まで時間がかかり、停止期間が長引くことがあります。一方、発散防止抑制装置は工事を最小限にできるケースが多く、短期間で導入してリスク低減を始められるのが大きなメリットです。
緊急時は「まず曝露を下げる」ことが最優先になるため、暫定対策として導入し、並行して局所排気装置の修理・更新計画を進める二段構えが有効です。設置が早いほど、臭気苦情や体調不良、品質トラブルのリスクを短期で抑えやすくなります。導入後は運用ルール(設置位置、稼働タイミング、フィルタ交換)を決め、効果を維持しましょう。
発散防止抑制装置を設置するならベリクリーンへ!

ベリクリーンなら、現場ヒアリングから対象物質の整理、必要処理量の見立て、設置後の運用まで一貫して相談できます。局所排気装置が壊れた緊急時でも、作業内容や発生源の状況に合わせて最短で効果を出しやすい抑制策を提案できるのが強みです。
臭気や有害成分は、物質ごとに吸着・分解の適性が異なるため、合わない方式を選ぶと「効かない」「交換が多い」といった失敗につながります。
ベリクリーンなら現場条件に合わせた方式選定と、交換部材・メンテの見通しまで含めて設計できるため、費用対効果を明確にしながら導入を進められます。まずは現場の課題整理から相談するのがおすすめです。
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よくある質問|局所排気装置が壊れたときのQ&A
局所排気装置が故障した際は、判断を誤ると曝露リスクや法令リスクが高まります。ここでは、現場でよくある疑問を短く整理します。
局所排気装置が動かないまま作業しても良い?
基本的に推奨できません。曝露リスクと法令リスクが高まるため、停止判断が必要です。
修理までの間にできる応急対策はある?
あります。換気強化や発生源の密閉などで一時的にリスクを下げることは可能です。
風量不足でも点検で「適正」と判断されることはある?
あります。測定条件や作業実態とズレると、「基準上は適正」でも現場では不足が起きます。
修理と同時に改善すべきポイントはどこ?
フード位置・ダクト漏れ・排気処理など、性能に直結する設計と運用を見直すべきです。
緊急時の仮設換気や代替策は認められる?
ケースによります。まずは安全確保を優先し、専門家と相談して適切な代替策を検討してください。

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